看護師人材不足の原因とは

看護師は慢性的な人材不足の状態が続いています。その理由としては、看護師という仕事の性質が考えられます。看護師は給与が安定しており、不況に極めて強いのが特徴です。それにもかかわらず離職率が高いのは、女性比率が高いことがひとつの原因と言われています。看護師の男女比率は1対9と圧倒的に女性が多く、結婚・出産を機に離職してしまう人が多いです。仕事と育児・家事を両立できれば理想ですが、これは非常に難しいことでしょう。特に、初めての出産・育児となれば、仕事を続けるのは困難です。

看護師は、不規則な勤務形態で働かなくてはならないことも人材不足に拍車をかける理由となっています。夜勤をすれば効率よく稼げますが、何年やっても夜勤は慣れないという人も少なくありません。若いころは多少の無理ができますが、年齢を重ねるにつれて心身ともに無理がきかなくなります。肉体疲労は慣れや休息で解消することができますが、ストレスなどの精神的疲れは簡単にはとれません。業務のストレス、うつ病などの精神疾患を患い、離職する看護師も実は非常に多いのです。

看護師免許を持ちつつ看護師として働いていない潜在看護師の数はとても多いです。しかし、仮にすべての人が復職したとしても、将来的に人材不足に陥る可能性は高いと言われています。少子高齢化の影響により、医療や介護を必要とする高齢者の人口は急速に増えていくためです。若者が減って高齢者が増えるわけですから、看護師が人材不足になるのは必然と言えます。看護師の人材不足を解消するためには、新たな看護の担い手を増やすとともに、潜在看護師の復職を促進することが鍵となってきます。